アスクルスイートポイントを寄付しました

インターネット通販や実店舗での商品購入の際のポイント付与サービスがある場合、みなさんは積極的に利用していますか?ネット通販では、自動的にポイントが付与されるものもありますし、利用するとポイントが貯まるクレジットカードもあります。「今月末でお客様のポイントの有効期限をむかえます」というメッセージを見ると、何とか有効活用できないかと考えてしまいます。

私は「そこに住んでいるように旅をする」のが好きなのですが(要は地元のスーパーやお店に行くのが好き)、有効期限がないと「またこの土地に戻ってくる“つながり”を作ろう」と、旅先でもポイントカード作ってしまうこともあります。自分の個人情報を守る点から、最近はポイントカード作成に慎重になっていますが、それでもポイントが貯まっていると楽しくなります。かつて留学していた学校のキャンパス内の書店のポイントカードは、1冊本を買うと1ポイントがつき、10ポイントたまると10冊の平均価格分が次の購入時に割り引かれるというシステムでした。このポイントカードがちょうど10ポイント貯まった状態のまま、もう何年も持っていました。「さすがに今はもうこのシステムはないだろう」と思いながらも、数年前に留学先を訪れてカウンターで尋ねると「今も同じシステムだから使えますよ」とのこと。すごく嬉しくなって本を1冊選んで買ったのを思い出します。こういう経験から、なんとなく「ポイント」には「ただのお得感」以上の、人や地域とのつながりも感じてしまうことがあります。

「アスクルスイートポイント」を寄付するとは

文房具やオフィス家具など、さまざまなオフィス用品が調達できるアスクルでは、商品を購入すると、その金額や実績に応じて、有効期限のある「アスクルスイートポイント」が付与されます。ポイントはスイーツや文房具その他の賞品と交換できます。その交換できる「賞品」として、災害の被害をうけた地域での復旧・復興支援などに役立ててもらうために、日本赤十字社への義援金や被災県への寄付に使うことができます。100ポイントを1口として、100ポイントを50円と換算し、スイートポイント数に応じてアスクルが寄付をするかたちです。スイーツなどの賞品と交換するには最低980ポイント必要で、それに満たないポイントは有効期限がくると無効になってしまいます。NPOリスク・マネジメント・オフィスでは980ポイント以上ものスイートポイントは取得できないので、寄付することにしました。

現在は「東日本大震災寄付金」、「平成30年7月西日本豪雨災害」、「新型コロナウイルス対策等の活動支援募金」そして「令和2年7月豪雨災害」の4つの案件が対象になっています。どの案件に対して、何口寄付するかを選択して、「賞品と交換」することで、寄付が成立します。

義援金・寄付金の実績は、アスクルスイートポイント 義援金・寄付金のご報告から確認できます。すでにポイント寄付の受付を中止している平成30年北海道胆振東部地震災害支援募金(昨年3月受付終了)や熊本地震災害緊急支援募金(同今年3月)などの報告も現時点では見ることができます。

現時点で、アスクルが公開している義援金・寄付金の情報は以下の表のとおりです。

アスクルスイートポイント 義援金・寄付金のゆくえ

これは1年間の実績ではなく、累計です。東日本大震災関連の寄付は震災1週間後の2011年3月18日から開始しています。前述のとおり100ポイントを50円としているので、11万以上のオフィスからのポイント寄付の合計が約7,453万円分ということは、1億4,900万ポイントあまりが寄付されたことになります。平均すると、オフィスあたりの平均寄付金額は1,350円分ほど、ポイント数にして673ポイントほどとなります(概数なので100ポイント=50円にぴったり合ってはいません)。

サステナビリティ報告書の「社会貢献活動」のページによると、2020年12月20日時点での東日本大震災の被災県に対する義援金は35,864オフィス(約3,334万円)、寄付金は25,380オフィス(約1,582万円)でした。差額を計算すると、2021年3月までの3カ月ほどの間での寄付はそれほど多くはなく、義援金・寄付金のペースはゆっくりになってきていると言えるかもしれません。その代わり、新型コロナウイルスや令和2年7月豪雨災害義援金などの「新しい案件」には寄付ポイントが集まっています。

自分のお金を寄付しているわけではないけれど

このほかにも、アスクルでは「東日本復興支援~事業応援プロジェクト」として岩手県・宮城県、福島県で活動する事業者に対して、ミュージックセキュリティーズ者と連携して資金調達や寄付の支援を実施していますので、ご関心ある方、寄付対象商品を確認したい方や、ほかにどのような社会貢献や環境保護の活動をなどは、アスクルのサステナビリティ報告サイトをぜひご参照ください。

災害復旧・復興支援や祭りなどの伝統文化の維持など、ポイントを社会貢献のために寄付する仕組みを持っている企業は、ほかにもいろいろあります。ご自身の利用されているサービスでも社会貢献の仕組みがあるか確認してはいかがでしょうか。一部はおいしいモノやほしいグッズと交換して、一部は「誰か」のためにおすそ分けするのも悪くないです。自分はポイントを寄付するだけで、実際にお金を寄付しているわけではないのですが、ポイントを誰かのために使えたという気持ちは肯定的にうけとめたいと思います。

(中原)