第19回難民映画祭(オンライン・劇場)開催
国連UNHCR協会が主催する「第19回難民映画祭」が、11月に開催されます。
映画祭のサイト: https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff
オンライン開催 2024.11.7(木)~11.30(土)
劇場開催(東京)2024.11.7(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
上映6作品
現在、紛争や迫害により、約1億2000万人が家を追われています。そのすべての人たちに家族があり、故郷があり、幸せや生活がありました。難民問題について、また難民の力強く生きようとする姿を伝える6作品が上映されます。
- 「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~」
- 「永遠の故郷ウクライナを逃れて」 (日本初公開)
- 「ピース・バイ・チョコレート」
- 「孤立からつながりへ ~ローズマリーの流儀~」 (日本初公開)
- 「学校をつくる、難民の挑戦」 (日本初公開)
- 「ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち」
映画上映以外にも、劇場では「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~」の監督・撮影監督によるトークイベント、オンラインではセミナーも開催される予定です。
鑑賞方法
オンライン、劇場ともに作品鑑賞には申し込みが必要です。無料鑑賞と寄付付き鑑賞があります。見たい作品を選んで申し込むことも、6作品まとめて申し込むこともできます。映画祭の詳細は、ウェブサイトをご覧ください。
寄付は匿名寄付となるので、寄付控除を得たい方はご注意ください。別途、国連UNHCR協会あるいは他の難民支援活動を行なっている認定NPO法人の寄付に関する案内をご覧のうえ、手続きされることをお勧めします。
「世界を想う。平和を問う。」
私事ではありますが、上映作品のなかには、私の友人が字幕制作に関わっている作品もあります。作品の一部として、友人の字幕を見るのも楽しみにしています。とはいえ、チームで取り組んでいるので、どの部分の字幕を担当したのかまでは分からないのですけどね。
それでも、「自分の知っている人」が関わると、その作品への親近感がグッと増します。同様に、自分の知っている人の故郷や住んでいる場所、自分が訪ねたことのある場所、好きな有名人が関わっている場所など、何らかの「自分とのつながり」を感じられる場所や人、ことがらは、少し身近に感じられます。知り合いに難民はいなくても、難民映画祭を通じて、映画に登場する人やその人が大切にしている人や場所などを少しでも自分にご縁があるものとして感じられれば、ニュースの見方や難民に対するイメージも変わるかもしれません。
「世界を想う。平和を問う。」という映画祭のキャッチフレーズを実現するには、まず私たちが「知ること」から始まるのだと思います。
【参考】
- 国連高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所
- 国連UNHCR協会
国連UNCHR協会のサイト内に、難民問題の理解を深める本のおすすめページもあります。
最後に、難民映画祭とは関係ないのですが、私が今年読んだ本をご紹介します。
『僕たちは星屑でできている』
(Amazonアソシエイトを利用しています。)
難民支援の募金を集めるためにドーバー海峡を泳いで渡ろうと考えた女子高校生のナタリーと、独裁国家から命がけで逃れてイギリスをめざした少年サミーの物語です。とくに後半は、一気にストーリーに引き込まれました。
(中原)