【報告】コロナ禍における行動指針の運用を停止しました。

昨日、東京では桜の開花が宣言されました。新型コロナウイルス感染拡大が始まって以降、花見の宴会どころか、場所によっては桜の花をゆっくり見ることもままならないところもありましたが、今年は、お花見解禁の公園等も多いのかもしれません。

3月5日にブログ記事で事前にお知らせさせていただいた通り、NPOリスク・マネジメント・オフィスとして運用していた「コロナ禍における行動指針」の運用を、3月13日付で停止しました。厚生労働省からの、マスク着用を「個人の判断に委ねる」との発表を受けたものです。

運用を停止したとはいえ、新型コロナウイルスを含めた感染症の拡大状況を見ながら、必要に応じてマスク着用やオンラインでの活動に変更したりするなど、感染や感染した後の重症化リスクが高い方がいる場合などに考慮した行動を、引き続きとっていきます。そのために、ことがあります。

また、マスクの着用、あるいはマスクを取ることをめぐり、新たな社会的分断が生まれたり広がったりしないよう、注意していきます。

NPOのみなさんは、学校が春休みの時期になってきて、学生ボランティアや春活動への参加者を受け入れるにあたり、活動の進め方にも変化が出てきていると思います。「マスクをしなくていいよ」と伝えることで楽になる人もいれば、個人の判断に委ねられることにとまどいや不安を覚える人もいます。参加者やボランティア、スタッフや理事との話し合いを通じて、迷いや不安を少なくする継続的な努力が、NPOに求められています。

つまり、これからのNPOのリスク・マネジメントとして、

  • 感染拡大防止に、引き続き(そして、新たな方法を模索しながら)取り組むこと
  • マスク着用やワクチン接種などをめぐって関係者や活動参加者の間で、あるいは社会的な分断を生まないようにすること
  • 「マスク着用の判断を個人に委ねる」と言いつつ、周りに合わせるよう強要する雰囲気(「同調圧力」とも言います)を作り出したりしないようにすること
  • 活動に参加したりみなさんの支援を必要とする人のなかには感染リスクが高い方もいらっしゃることに留意すること

などが必要です。

何をどのように、どこまで対策を取ればいいのかは、それぞれのNPOの活動や、時代や社会の変化によって異なりますので、唯一の正解もありません。また「完璧な対策」を事前に整備することもできませんので、基本となる方針を決めたら、次は試行錯誤をしながら見直していけばいいと思います。

2023年度は対面の活動を増やそうと計画されているNPOも多いと思います。あらためて「2023年版リスク・マネジメント」を、みなさんなりに考えて、実践していくよう、お願いします。

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(中原)