今年はヤフーとLINEで「3.11」検索で10円寄付:そして「備災」
もうすぐ、東日本大震災から10年になります。もう10年、まだ10年・・・いろいろな感覚があると思いますが、メディアでの特集も多いからか、なんとなくいろいろなことを考えてしまいます。昨夜から本日未明にかけて、ニュージーランドで大きな地震が続きました。大きな被害がないことをお祈りしています。また、日本でも若干の潮位の変動があるようです。被害の心配はないようですが、地震にはこれからも注意していきたいと思います。
Yahoo!ジャパンでは、毎年、3月11日に「3.11」と検索すると、10円が寄付されるというキャンペーンを実施しています。どの団体に寄付されるかは毎年変わりますが、私の周りでは、この「3.11検索寄付」は、だいぶ浸透してきている気がします。
【特設サイト】
東日本大震災から10年 のりこえるチカラ
気軽にできる寄付は、それはそれでいいのですが、そこだけで終わらせず、たとえば寄付先の活動についてリンクをたどって見てみるなど、ぜひ、ヤフーのサイトをいろいろ見て回ってみて、震災のことをあらためて学んだりしてみてください。紹介されている団体や活動で気になるものがあれば、普段も情報をフォローしたり、別のかたちで応援するということも、震災を風化させず、震災復興の支援もでき、同時に自分の住んでいる地域での防災・減災にもつながるのではないかと思います。
最近、ヤフーとLINEが経営統合したからでしょうか、今年は、LINEでも3月11日に「3.11」と検索すると、10円寄付されるそうです。アプリとアプリでない場合ではサイトが違うようなので、上記【特設サイト】からリンクをたどってみてください。QRコードの読み取りが可能な方に試していただきたいのは、「スマホ避難シミュレーション」です。最初は、地震編。自宅にいるときに震度6強の地震が発生したと想定し、家族との安否確認や避難場所の確認、避難のために自宅を出るまでをシミュレーションできます。安否確認にはLINEを使うなど、今年は経営統合「ならでは」の企画もあります。
室内で気になるアイテムをタップすると、アイテムによってはその後の行動が選べます。ガイド機能をオンにすると、タップするべきアイテムが○で囲まれます。
音声をオンにしていると、最初の地震のときの音が鳴りますので、音がするのが怖い方や音を出せる環境にない方は音声をオフにして体験されることをお勧めします。
地震編で正しく避難完了できると水害編も体験できるようになります。
それから、私は、位置情報機能を使わずに利用してみましたので、もしかしたら位置情報を使うと実際に、周辺の避難場所情報などが出てくるのかもしれません。
最初、体験したときは8分14秒で95%でした。言い訳をすると、この記事を書こうとメモをしたり、ふだんスマートフォンのスクリーンショット機能を使わないので、使い方を調べたりしていた分、時間をロスしました。あとの5%は、何か確認し忘れたことがあったようです。2回目に体験したときは97%でした。5分以内に避難できたかどうかも、1つの基準になるようです。
シミュレーションの種明かしみたいな内容になってしまいそうなことを、この記事の下の最後に書きます。
このほか、「緊急時に役立つLINEの使い方」など、LINEやYahoo!防災速報アプリなどの活用方法が出てきますので、ぜひ、目を通してみてください。
今年の3月11日の過ごし方は、人それぞれだと思います。東日本大震災が発生した午後2時46分も、仕事の会議中、移動中、家事で忙しい、もしかしたら午後のお昼寝中・・・など「気づいたら発生時間をすぎていた」ということもあるでしょう。それでかまわないのだと思います。みながみな、14時46分に黙祷できるとは限りません。ただ、災害はいつでも起きうることをあらためて思い出す日にしていただきたいですし、防災のために家具の固定や家から避難しやすくするために出口までの道に物をあまりおかないようにしたり、避難場所を確認するなど、「災害で生き延びるためにできること」をする日にしてみてください。。防災や減災は、平常時にいかに災害に備えているか、つまり「備災」の程度がカギになります。
さらに、「明日が来るのはあたりまえではない」ことを考えて、会いたい人と会う(物理的に会うのはいまコロナ禍でなかなか実現しにくいですが)ために連絡してみるとか、先送りにしていたことをしはじめるといった行動をおこしてみてはいかがでしょうか。「命」や「生活」に丁寧に向き合うことも、広い意味で災害への備えにつながると、考えています。
~最後に、「スマホ避難シミュレーション」種明かしにつながることです。~
(種明かしにつながる話を見たくない方は、ここでおしまいです。お読みいただき、ありがとうございました。)
2月13日に福島沖を震源として発生したM7.3の地震の際、停電が発生した地域がありました。通電火災をふせぐためにブレーカーを落としておく方が安全なのですが、そのままにしていた方も多くいたようです。シミュレーションでもブレーカーをタップするとブレーカーを落とせるようになっていますが、実際はうっかりしてしまうものだと思うので、「災害発生時にすることリスト」などを作ったりして、忘れないようにしてください。
(中原)