緊急事態宣言発令に思う。
2021年も早くも松の内が明ける時期になりました。
本日(1月8日)、東京都と神奈川、千葉、埼玉の各県に緊急事態宣言が発令されました。2月7日までの1カ月を対象に、対象地域での飲食店を中心に営業時間や酒類の提供の制限を要請するなど、昨年の緊急事態宣言発令時よりは対象を限定しつつ、新型コロナウイルス感染拡大を抑え込もうというのが政府の目論見のようです。遊興施設なども午後8時までの短縮営業を要請されています。
イベントや活動を延期など、予定していた活動の調整を余儀なくされているNPO関係者もいらっしゃるかと思います。各所でさらなるテレワークや業務時間の短縮などのために、事業を進めたり何か手続きを進めるのにいつもより時間がかかることも予想されます。時間に余裕を持った計画を立てることもお薦めします。
緊急事態宣言が適用されていない都道府県でも、のきなみ感染拡大や医療への負担が大きくなっているところがあるようですので、あらためて、NPOのみなさんも理事やスタッフ、ボランティアなどのみなさんに、感染を拡大させないようあらためて注意喚起をしていただきたいと思います。「すでにマスク・手洗い・消毒、会食がまん、在宅勤務もしていて、これ以上何をしたらいいの?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。少なくとも私がそうです。気が滅入ることもありますが、とにかく継続していくことと、医療従事者や福祉関係者、接客業、通勤しなければならない方々など、ステイホームできず人との接触が多い方々への差別やいやがらせに加担しないことを心がけたいと思います。
また、もし従業員の方が新型コロナウイルスに感染したがいらっしゃった場合、雇用調整助成金の特例措置がありますので、厚生労働省の「雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)」サイトなどを確認してください(現時点では適用の期限があります)。
私は、日用品の買い物や図書館へ予約した本を取りに行くときなど、外出して人と接するときは、マスクで自分の顔が半分隠れていることもあるので、いつも以上に大きく微笑んだり、「お願いします」や「ありがとうございます」をはっきり言うことなどを心がけています。大きな声を出すと、飛沫がマスクを通り抜けるのではと気になる方もいらっしゃるので、声はあまり大きくはしていません。
年末年始のお休み明けでお仕事されて、いつもよりお疲れの方もいらっしゃるかもしれません。自分に元気を送る意味でも、マスクの下でいつもより大きく、まるでアイドルになったかのように微笑んでみてはいかがでしょうか?
いまは、新型コロナウイルスと闘うゲームの途中で、このレベルは1人ではクリアできないのだと、ゲームで闘っている自分をどこか高いところから見ているような絵を想像しています。マスクや「あー〇〇さんに会いたいな」と思って我慢したとき、お店の方に笑顔が伝わったと思ったときなどに、クリアに必要なパワーを1ポイントずつ手に入れたつもりになって、ゲームのなかの自分の闘いぶりに満足したり応援したり・・・という毎日です。ときには「いつまでこれが続くのだろう」と、がっくり落ち込みますが、自分を見る軸を外に置くことで少し気持ちの余裕が生まれる気がします。
なお、NPOリスク・マネジメント・オフィスでは、昨年6月に「コロナ禍における行動指針」を策定しました。現在も、この指針のもと、活動しております。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
(中原)