NPOリスク・マネジメント・オフィスは、このたび設立20周年をむかえることができました。20年前には、この日を迎えられるとは想像もしていませんでした。
「NPOリスク・マネジメント・オフィス」という長い名称をつけてしまったばっかりに、社印を作るときに文字数によって値段が変わることを知り、当時事務所スペースをお借りしていた文京区関口のある商店街のはんこ屋さんで「じゃ、じゃあ、真ん中の黒ぽち（・）は取ってしまって・・・」とセコイことを言いはじめた私に、お店の方が「いいよいいよ、黒ぽちの分はおまけしてあげるよ。名前は大事だからね」と優しく言ってくださったのが、ついこの前のようです。
アメリカのリスク・マネジメント支援に特化したNPO支援組織での研修を終え「日本でもトータルなリスク・マネジメントが必要だ」と実感して帰国後、2000年12月1日にNPOリスク・マネジメント・オフィスはスタートしました。日本で市民活動やボランティア活動に関わる個人や組織、グループのせっかくの「よりよい社会をめざしたい」、「まちに笑顔を増やしたい」という思いを、防げたであろう事故や事件、トラブルなどで台無しにしてしまうのはもったいないと、「いいことは、うまくやろう！」をスローガンにしました。
「NPOリスク・マネジメント・オフィス」という名称にしたのは、「NPOがリスク・マネジメント部門を独自で持ったり、リスク・マネージャーをおくことはおそらく難しい時代がしばらくは続くから、“NPOにとっての外付けのリスク・マネジメント部門になりたい”」という思いからでした。
いざ活動をはじめてみると、「NPOリスク・マネジメント・オフィス]」という名称からNPOと間違えられてしまったので失敗したかなと思いました。また、「リスク・マネジメント＝事故の回避」として、事故の回避方法を教えてほしいというときだけにお仕事の依頼が来たりして、もっとチャンスをつかむダイナミックな話がしたいのに・・・と悩んだこともありました。もっといい名称はないものか、と悩みながら、愛称でもいいからすこし親しみやすいものはないかと考え続けてきたのですが、いまだ、浮かんできていないのが実情です。
はんこ屋さんに20年前に言われた「名前は大事だからね」という言葉が、違う意味でずっと響いています。
20年間ずっと活動をフル回転できたわけでもありませんでした。フルタイムで大学に在籍していた時期もありました。それでも今年20周年をむかえられたのは、本当に多くの方々に支えていただいたということと、2020年を迎えることができました。
本当は「20年目の節目の年」として、今年に入ってからいくつか新たな試み考えていたのですが、コロナ禍のために見送ることにしました。しかし、少しでも今までの活動をさらにステップアップさせる第一歩として、ウェブサイトをリニューアルしました。新しいサイトは、
です。ブログも今後このサイトのなかで発信していきます。更新作業に慣れないので、ちょこちょこレイアウト直したりとまだ工事中ですが、ぜひ、ブックマークしていただいたり、時折チェックしていただければ幸いです。 このドメイン、どこが「NPOリスク・マネジメント・オフィス」と関係するのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。お時間ある方は、ぜひ、ウェブサイトの「SOVAPとは？」をご覧ください！ Facebookページも開設しました。
あらためて、20周年をむかえられた喜びと感謝をお伝えしたいと思います。21年目以降もよろしくお願いします。本当に、ありがとうございます。そしてこれからも、よろしくお願いいたします。 新型コロナウイルス感染拡大の収束がまだ見えない日々ですが、ぜひ、一緒にあがいてのりきりましょう。
NPOリスク・マネジメント・オフィス
代表 中原美香