5月はフェアトレード月間

フェアトレードミリオンアクションキャンペーン

5月14日は、世界フェアトレード・デーでした。そして5月はフェアトレード月間です。

フェアトレード商品を扱うショップも増えてきた気がします。2021年の日本国内でのフェアトレード市場の規模は約158億円で、2020年と比較すると20%拡大しているそうです(参考)。SDGsに取り組む企業も増えていますし、サステナビリティやエシカルといった言葉を目にすることも増えて気ました。これは感覚的なものでしかないのですが、テレビ番組でも取り上げられることが以前より増えた気もします。

フェアトレードの普及を呼びかける運動は第二次世界大戦後まもなく始まりました。世界初のフェアトレードショップと言われているのは、NPOが運営しているアメリカのTen Thousand Villagesです。アメリカ国内にいくつか店舗があり、私も訪問してネックレスや本にはさむ栞などを購入したことがあります。ゆったりした店内にさまざまな文化が混在していて、とても楽しい空間でした。ネックレスは、日本で洋服にあわせるには少し大ぶりだったので、少し石の数を減らすなどリメイクすればいいのかなと考えています。「リメイクすれば」と簡単にできるように書いていますが、私は不器用なので、道具はあるのになかなかできずに今に至ります(汗)

いくつかの関連サイト

フェアトレードを扱っている団体や企業は数多くあります。フェアトレードやフェアトレード認証などについて説明しているサイトもさまざまですが、たとえば、以下のサイトが参考になると思います。

フェアトレードジャパン(特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン)
Fairtrade International構成メンバーとして、国際フェアトレード認証ラベルライセンス事業などを実施するNPOです。

フェアトレードミリオンアクションキャンペーン
5月1日~31日を今年の「フェアトレードミリオンアクションキャンペーン」のキャンペーン期間として、さまざまなイベントや発信がされています。この記事のアイキャッチ画像にも、フェアトレードミリオンアクションキャンペーンの画像をダウンロードして使用させていただきました。

【こどもにもわかりやすく】フェアトレードとは? 定義やしくみ、関連用語まとめ付き
千葉商科大学のサイトです。「こどもにもわかりやすく」というタイトルがありますが、中学生以上向け?な気もします。フェアトレードに関する基本情報を理解する大人にも参考になります。

World Fair Trade Organization(WFTO・世界フェアトレード連盟、英語)
オランダに本部がある、フェアトレードに関わる組織の世界的なネットワーク組織のサイトです。独自のフェアトレード認証システムを持っています。世界フェアトレード・デー(5月第2土曜日)も、WFTOが制定しました。

それぞれのフェアトレード組織が焦点をあてている地域や改善したい問題(児童労働、労働搾取、環境保護、女性や少数民族支援など)は何かなどを比べてみたり、コーヒー好きの方なら複数の団体や企業から買って飲み比べたりするのも楽しいと思います。私は、誰かに会うときにフェアトレードの紅茶やビスケットなどを独自に組み合わせて渡したりしていました。その人のイメージにあわせてフレーバーを考えたり、ドリンクに合うお菓子やドライフルーツなどを選んだりするのも好きです。テーマや地域を決めて選んだりもします。

フェアトレード商品を楽しむことは大事ですが、その背後にある問題についても目をむけて、その問題の解決のためにほかに自分ができることがあるか考えたり、いつかその生産地・国に行くことを想像してみたりすると、自身の世界もひろがると思います。

「フェア」とは何か:自分なりの答えを探す

とはいえ、「フェアトレードの“フェア”ってなんだろう」とよく思うのです。生産者側が不利あるいは弱い立場にあることを前提にして「搾取はしていないのでこれくらいならフェアでしょ」という考えを生産者に押しつけたり、生産者に大量消費のライフスタイルに組み込まれていくための大量生産を要求したりすることにならないことを願っています。

今のところ、フェアトレードとは「モノの生産や加工、流通から販売、そして消費や廃棄にいたるまで、誰も騙されることなく、公正(フェア)で、環境への負担も減らす努力を全ての人が努力する取引」と考えています。自分なりの「フェア」や「フェアトレード」の定義を探しながら、長くつきあいたいお気に入りのフェアトレード商品を見つけてみてはいかがでしょうか。

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(中原)