2022年のご挨拶
2022年1月もすでに半分を過ぎようとしていますが、あらためまして旧年中も大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
先週、こちらで新年のご挨拶をさせていただく予定でしたが、ウェブサイトのトップページやFacebookページ、Twitterなどでお知らせしていた通り、インターネットにつながらなくなっていました。不幸中の幸いだったのは、インターネット用のキャリアの変更を近日中に実行しようと思っていて、どの事業者を選ぶかという最終決定はしていなかったのですが、回線が切れてしまう数日前にほぼめどはつけていたことです。
関係者各位にはご迷惑をおかけし、大変失礼しました。
コロナ禍の行動指針改訂
緊急事態宣言が全国的に解除され、12月は感染者数が低く抑えられていましたので、コロナ禍の行動指針を改訂し、対面式での講座や研修、コンサルテーションなどを再開させたところです。
オミクロン株を中心として、新型コロナウイルス感染が再び、そして急速に拡大し、1カ月前とは全く違う感染状況を呈してきました。重症化しにくいとも言われていますが、軽症の程度が幅広いですし、今後変異するとも限りません。
そこで、今後の感染拡大状況によっては方針の再改訂もあり得ますが、来年度にむけてNPOやボランティアの活動に関するリスク・マネジメント研修等をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
今年は、リスクの観点から非営利セクターやコミュニティのあり方を考える一年に
2022年は「異質性とリスク・マネジメント」をNPOリスク・マネジメント・オフィスが取り組みたい重点領域の1つとしています。「NPO自体がさまざまな考え方をもつ人たちが参加することで、コミュニティの多様な考え方を理解し、自分たちの活動に多くの人が参加することにつながる」という思い(仮説)のもと、事例を研究したり、NPOの対外的なアプローチの方法を探っていきたいと思います。
NPOのスタッフや理事の考え方があまりにも同質化してしまうと、「裸の王様」のように、自分たちにとっては正しいと思うことが世の中の考え方と乖離してしまったり、自分たちの都合や見方で物事を判断して、社会的・法律的に逸脱した言動をしてしまうリスクがあります。NPOは時として世の中の「常識」を疑い、今まで人々が目を向けなかったことにスポットライトをあてたりしますので、世の中の人たちと考え方が違うことがすべて問題だということではありません。しかし、自分たちにとってのリスクやリスクへの対処法をさまざまな角度から見たり、さまざまな人たちとつながったり活動に参加してもらったりする機会を得たりすることが難しくなります。
従来通り、組織のメンバー間のコミュニケーションの改善や、事故やトラブルなどのリスクにどう備えるかといったリスク・マネジメントについても情報発信したりNPOのみなさんにとっての「外付けのリスク・マネジメント部門」として取り組みを進めたいと思っていますが、もうすこし幅広い意味でのリスク・マネジメントにも取り組みます。
今回は、新年のご挨拶でもありますので、取り組みたいテーマをお伝えするにとどめておきます。ご関心ある方や一緒に考えてみたい方などいらっしゃいましたら、ぜひ、ご連絡ください。
先週は東京も積雪がありましたが、北陸や北海道、東北地方などを中心に降雪・積雪が続いています。停電や水道管の凍結、歩行中の転倒や自動車のスリップや閉じ込めなどを含め、くれぐれもご注意ください。雪の多い地域の方は雪に慣れていらっしゃるかもしれませんが、油断なさらずにお過ごしください。今週末の共通テストも、天候や交通障害などの影響なく終わることを祈っています。
2022年が、みなさまにとって、多くの方と活動できるワクワクの1年となりますよう、お祈りいたします。NPOリスク・マネジメント・オフィスとともに活動してくださる方もいらっしゃったら幸いです。
(中原)